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はじめに

誕生日(たんじょうび)パーティーがあります。友達(ともだち)がプレゼントをくれました。日本語(にほんご)で言い(いい)たいです。でも……どの動詞(どうし)(=「あげる」のような、うごきを表(あらわ)す言葉(ことば))を使い(つかい)ますか?「あげる」?「もらう」?「くれる」?

3つとも、プレゼントの話(はなし)ができます。でも使い方(つかいかた)がちがいます。

「マリアさんは僕(ぼく)にプレゼントをあげました。」……おかしいですね。マリアさんがプレゼントをくれたのに、「あげました」。どうして間違い(まちがい)なのか、今日(きょう)わかります。

キーワードは、「矢印(やじるし)の向き(むき) です。この矢印(やじるし)を覚え(おぼえ)たら、3つとも全部(ぜんぶ)できます。


あげる:自分(じぶん)から外(そと)

矢印(やじるし)の向き(むき)

あげる = 自分(じぶん) → 相手(あいて)(外向き(そとむき)の矢印(やじるし)

自分(じぶん)が主語(しゅご)(=文(ぶん)の中(なか)で「〜は」になる人(ひと))で、誰か(だれか)に何か(なにか)をわたします。

助詞(じょし)を確認(かくにん)

助詞(じょし)(=「に」「を」のような、言葉(ことば)と言葉(ことば)をつなぐ小さい(ちいさい)言葉(ことば))を見(み)ましょう。

  • 「に」 = 相手(あいて)の人(にん)(わたす相手(あいて)
  • 「を」 = わたすもの

例文(れいぶん)

僕は(ぼくは)マリアさんにチョコレートをあげました。 (僕 → マリアさん。外向きの矢印。)
タロウくんはお母さん(かあさん)に花(はな)をあげました。 (タロウくん → お母さん。外向きの矢印。)
友達(ともだち)に誕生日(たんじょうび)カードをあげました。 (「僕は」は言(い)わなくてもいいです。)

大事(だいじ)なルール

  • 「あげる」は 「外向き(そとむき)に動く(うごく)(にん)」が主語(しゅご)のときだけ 使い(つかい)ます
  • 主語(しゅご)は「僕(ぼく)」だけじゃなく、誰(だれ)でもOK(矢印(やじるし)が外向き(そとむき)なら)
  • 矢印(やじるし)が「自分(じぶん)に向か(むか)ってくる」とき、「あげる」は 使え(つかえ)ません

もらう:受け取り(うけとり)手の(ての)視点(してん)

矢印(やじるし)の向き(むき)

もらう = 相手(あいて) → 自分(じぶん)(自分(じぶん)が受け取る(うけとる)視点(してん)。視点(してん)=だれの目(め)で見(み)て話す(はなす)か)

自分(じぶん)が受け取る(うけとる)とき、「もらう」を使い(つかい)ます。

助詞(じょし):「に」と「から」

  • (にん)から受け取る(うけとる)とき → 「に」(「から」も使え(つかえ)る)
  • 組織(そしき)・場所(ばしょ)から受け取る(うけとる)とき → 「から」(より自然(しぜん)

例文(れいぶん)

僕は(ぼくは)ケンジさんにプレゼントをもらいました。 (ケンジさん → 僕。僕(ぼく)が受け取っ(うけとっ)ている。)
ルーカスさんはお父さん(とうさん)からお小遣い(こづかい)をもらいました。 (「から」を使っている。お父さんから受け取った。)
会社(かいしゃ)から賞(しょう)をもらいました。 (会社は組織。だから「から」。)

あげる vs もらう:同じ(おなじ)場面(ばめん)、違う(ちがう)視点(してん)

マリアさんは僕(ぼく)にチョコレートをあげました。(マリアさんが主語(しゅご)) 僕はマリアさんにチョコレートをもらいました。(僕が主語)

同じ(おなじ)場面(ばめん)ですが、誰が(だれが)話す(はなす) で動詞(どうし)が変わり(かわり)ます。


くれる:相手(あいて)から自分(じぶん)へ(一番大事(いちばんだいじ)!)

矢印(やじるし)の向き(むき)

くれる = 相手(あいて) → 自分(じぶん)(自分(じぶん)への矢印(やじるし)・特別(とくべつ)

「あげる」に似て(にて)いますが、全く(まったく)ちがいます

なぜ「あげる」は使え(つかえ)ないのか

フックの文(ぶん)をもう一度(いちど)見て(みて)ください:

✗「マリアさんは僕(ぼく)にプレゼントをあげました。」

「あげる」は「外向き(そとむき)の矢印(やじるし)」です。でもこの文(ぶん)では、矢印(やじるし)が僕(ぼく)に向か(むか)っています。だから「あげる」は使え(つかえ)ません。使う(つかう)と、まるで話し(はなし)手が(てが)マリアさんになった感じ(かんじ)がします。

正しい(ただしい)(ぶん)

✓「マリアさんは僕(ぼく)にプレゼントをくれました。」

「自分(じぶん)(がわ)」とは?

「くれる」の受け取り(うけとり)(て)は「自分(じぶん)・自分(じぶん)(がわ)」の人(にん)です。

  • 自分(じぶん)(がわ) = 僕(ぼく)、僕(ぼく)の家族(かぞく)……自分(じぶん)に近い(ちかい)(にん)

例文(れいぶん)

マリアさんは僕(ぼく)に本(ほん)をくれました。 (マリアさん → 僕。自分への矢印。「くれる」。)
おばあちゃんは僕(ぼく)にセーターをくれました。 (おばあちゃん → 僕。「くれる」。)
友達(ともだち)が僕(ぼく)の妹(いもうと)にお菓子(かし)をくれました。 (「僕の妹」は僕の家族。「自分側」だから「くれる」。)

3つの矢印(やじるし)まとめ

動詞(どうし)矢印(やじるし)の向き(むき)主語(しゅご)使う(つかう)場面(ばめん)
あげる自分(じぶん) → 相手(あいて)外向き(そとむき)に動く(うごく)(にん)誰か(だれか)に何か(なにか)をわたすとき
もらう相手(あいて) → 自分(じぶん)受け取る(うけとる)(にん)自分(じぶん)が受け取る(うけとる)とき
くれる相手(あいて) → 自分(じぶん)相手(あいて)(わたす人(にん)相手(あいて)が自分(じぶん)・自分(じぶん)(がわ)にわたすとき

1行(ぎょう)で言い(いい)ます:「矢印(やじるし)の向き(むき)で、動詞(どうし)が決ま(きま)ります。」

もらう vs くれるの違い(ちがい)

友達(ともだち)は僕(ぼく)に本(ほん)をくれました。(友達(ともだち)が主語(しゅご)) 僕は友達に本をもらいました。(僕が主語)

意味(いみ)は同じ(おなじ)です。(だれ)の視点(してん)で話す(はなす)、これだけがちがいます。


練習問題(れんしゅうもんだい)

問題(もんだい)1

「僕は(ぼくは)田中(たなか)さんに花(はな)__。」(僕(ぼく) → 田中(たなか)さん)

問題(もんだい)2

「田中(たなか)さんは僕(ぼく)に花(はな)__。」(田中(たなか)さん → 僕(ぼく)

問題(もんだい)3

「僕は(ぼくは)田中(たなか)さんに花(はな)__。」(受け取っ(うけとっ)た、僕(ぼく)が主語(しゅご)

💡 答え(こたえ)を見る(みる)
  1. あげました(外向き(そとむき)の矢印(やじるし)
  1. くれました(自分(じぶん)への矢印(やじるし)
  1. もらいました(受け取り(うけとり)手が(てが)主語(しゅご)

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